弁護士コラム~家事事件の現場から~家庭に関する法律相談を担当した弁護士がリレーでコラムを執筆しています。

調停の呼出し状を受け取ったら

2011年04月01日 離婚

  1 新宿家庭法律相談センターで相談を担当していると、奥さんや御主人が、家庭裁判所から送られてきた呼出し状(正式には「調停期日通知書」といいます。)を握りしめて、不安そうに相談に来られることがよくあります。

  呼び出し状は、A4版で、次の様なものです。

『事件番号 平成23年(家イ)第・・・・号

夫婦関係調整申立事件

 申立人  ・・・

 相手方  ・・・

            調 停 期 日 通 知 書

                             平成23年・・月・・日

  相手方・・・殿

                東京家庭裁判所家事第・・部・・係

                        裁判所書記官  ・・・・・

                 電話番号  03-・・・・-・・・・(ダイヤルイン)

                 FAX番号 03-・・・・-・・・・

  頭書の事件について,期日が下記のとおり定められましたので,同期日に当裁判所へお越

し下さい。

 

                    記

期 日 平成23年・・月・・日(・曜日)午前・・時・・分

場 所 東京家庭裁判所 相手方待合室(・・階)                』                    

2 私たち弁護士のように、仕事がらこのような書類を見慣れた者であれば、相手方から調停が申し立てられた事実を知らせる書類に過ぎず、適切に対処すれば良いだけで、驚くこともないのですが、一般の方がこのような書類を受け取ると、どうして良いか分からなくなって、パニックに陥ることもあるようです。

  「呼出し状」を握りしめて、「私は何も悪いことはしていません。相手の方が悪いのになぜ私が裁判所に呼び出されなくてはいけないのですか。」と、声を荒らげて相談に来られます。

  ご両親、ご兄弟、お子さんまで総出で、相談に来られる方もいらっしゃいます。

「呼び出状」には、上記のとおり調停の日時や出頭すべき裁判所の場所が記載されているだけで、「呼出し状」からは、相手方が調停でどのような言い分で、相談者に対し何を求めているのかは分かりません。

相談者に対しては、まず、結婚の期間、結婚生活の状況、別居の有無・内容、子供の状況、夫ないし妻の収入、資産、生活費の支払状況等を順次お伺いして、相手方の調停の申立てのおおよその内容、言い分を推測します。

その上で、相談者が調停の日に話すべき内容を整理し、準備して行く書類や調停の場で注意すべき事項を説明します。

又、相談者が弁護士に依頼して解決することを希望される時は、費用等を説明した上で、受任することもあります。

大体20~30分程度で相談、説明は終わりますが、相談が終わるころには、相談者も気分が落ち着いて、「気持ちが晴れました。」、「気持ちが整理されて良かったです。」等話されて初回の相談を終了します。

2 新宿家庭法律相談センターは、弁護士会が運営する離婚、相続の専門の相談所で、家庭問題に詳しい弁護士が、適正料金で、相談や仕事の依頼を受けています。

  これまで、調停の呼び出しを受けた人も有料(30分税込5250円)で相談を受けていました。

  しかし、弁護士会は「呼出し状」を受け取った人の不安を早期に取り除くことを最優先すべきと考え、新宿家庭法律相談センターにおいて、平成22年4月から、調停の「呼出し状」を持参された方の相談は、1回目の30分の相談に限り無料とする制度が導入されています。

  この制度の詳細は、新宿家庭法律相談センターのホームページの「民事家事当番弁護士」をご覧ください。

  家庭裁判所から「呼出し状」を受け取った方は、電話頂ければ大体は当日中に相談ができる体制が取られていますので、是非ともこの制度を利用して、不安をできるだけ早く取り除くことをおすすめします。

  なお、「民事家事当番弁護士」制度は2回目からの相談は有料となり、又、弁護士に事件解決を依頼する場合も有料となります。

  又、呼出し状を受け取ってこれから調停が始まる場合に限らず、既に調停が始まっていて調停の相手方として調停の進め方に不安がある方も、事件の番号の記載のある書類を持参頂ければ1回に限り無料の相談を受けられるようになっています。

3 又、自分で調停を申し立ててはみたが、調停委員の説明が分かりにくいとか、調停に出てきた相手方が弁護士をつけているため、今後ご自分で調停を進めていくことが不安になった場合にも、事件の番号が記載された書類の提示があれば、新宿家庭法律相談センターの「民事家事当番弁護士」制度をご利用いただくことができます。

是非、新宿家庭法律相談センターの「民事家事当番弁護士」制度を利用されて、早い内に、不安を取り除き、又、調停を有利に進めていかれることをお勧めします。

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