弁護士コラム~家事事件の現場から~家庭に関する法律相談を担当した弁護士がリレーでコラムを執筆しています。

法律相談こぼれ話

2007年02月01日 離婚

(1) 今までのコラムと趣向が異なりますが、今回は、某弁護士の法律相談こぼれ話を掲載します。

  その弁護士はここ数年、都内某所において、毎週1回法律相談を担当しています。
 相談は予約制で、毎週定員いっぱいの予約が入っています。
 ここで毎週行われている法律相談について、少しその中身を覗いてみましょう。

(2)相談内容の内訳は、離婚が圧倒的に多く、全体の5割程度を占めています。その次が相続関係で3割程度、その他が2割程度という内容です。

 
離婚については、どういうわけか、女性の相談者の方が多いです。しかも働いている女性がほとんどです。したがって、2007年問題の一つと言われている年金分割を念頭においた熟年離婚とは異なります。
 
離婚原因は、いろいろありますが、要約すると、いわゆる性格の不一致が一番多いと思われます。
 次が夫側の浮気ですね。夫の浮気については、古くから問題になっていますが、以前は、浮気の証拠がつかめなくて苦労することが多かったのです。
 ところが、ここ数年はそれが様変わりしています。

相談者「夫が浮気してたんです!」
弁護士「何か証拠はつかんでいますか?」
相談者「はい。夫の携帯電話のメールです。」

 そうなんです。ここ数年、携帯電話の普及、メールの普及により、浮気相手とメールのやりとりをするケースが急増しているのです。
  でも、メールなんて、消去しておけばばれないんじゃないかと思いますが、どういうわけか、男性側が浮気相手からのメールを保存しているケースが驚くほど多いのです。
 浮気相手からのメールを読み返してほくそ笑んでいるのでしょうか? 
 メールにロックをかけておいても、ほとんどの場合、妻はロックを解除してしまっています! 暗証番号を知らないはずの妻がなぜロックを解除できるのかは定かではありません。

 女性の感か、夫のガードの甘さか・・・? 浮気相手からのメールは全て妻によってパソコンに転送されて、プリントアウトまでされています。
 しかも、メールの内容を見れば、浮気していることが一目瞭然のものばかり・・・ これを突きつけられて、しらばっくれることができる人なんてまずいないんじゃないでしょうか?
 「勝手にメール見るなんてルール違反じゃないか!」なんて言い訳はもちろん通用しませんよ。

(3)さて、話をもとに戻して、ここでの法律相談では、先ほど述べた通り、働く女性の相談者が多いのが特徴的です。
 このケースで、必ずと言っていいほど題となるのは、居住している不動産についてです。
 居住しているマンションや一戸建ての名義が夫婦の共有名義になっているんです。ローンも夫婦間で連帯債務か連帯保証の関係になっています。
 この場合、不動産を売却してしまうのが一番すっきりしていいのですが、売却してもローンが残ってしまう場合、どちらかが居住を強く要求している場合には売却する方向での解決は困難となります。
 そうすると、夫婦のどちらが居住するのか、名義はどうするのか、残ローンの支払いはどうするのかという点で、なかなか話がまとまらないのです。
 債権者である金融機関とも相談しなければならない場面も多いです。弁護士としても解決方法に悩まされる事案です。

 以上、最近の法律相談の傾向と相談担当弁護士の感想でした・・・

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